文具メーカーとして、私たちはユーザーの皆さんが文房具やハイタイドの商品をどのように活用されているかにとても興味があります。新しい連載「WORKING HANDS」では、“仕事“やその先の現場にフォーカス。HIGHTIDEと縁のある方々の文房具に対するこだわりや使い方について紹介していきます。
第1回目となる今回は、LAを拠点として活動する画家、Ryan Fenchel(ライアン・フェンチェル)にGlassell Parkにある彼のスタジオを訪れてお話を伺いました。
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ー この色鉛筆(三菱鉛筆のダーマトグラフ)を何に使っていますか?
主にスケッチブックに絵を描くために使っています。この色鉛筆は油性なので、油絵にも取り入れる事が出来ました。
おかげで、これまでの絵筆とオイルスティックによる制作がより充実したものになりました。
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ー 現代のテクノロジー社会において、自分の手でものをつくるということは、あなたにとってどんな意味がありますか?
“手でつくること“は、昔ながらのものづくりの考え方に加えて、私の芸術に対する哲学です。コンピューターを道具として使うことはありますが、私の制作プロセスでは手で考えることが欠かせません。手で物をつくる過程自体が、絵を描くときのツールとなり、頭の中で考えているイメージを形にしていくための手助けをしてくれます。この過程を通じて、単にイメージを形にするだけでなく、より多くの考えを得ることができます。たとえ時間がかかったとしてもね。
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ー 鉛筆とシャープペンシル、どちらを使いますか?
もちろん両方!
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ー ペンケースの中には何が入っていますか?
絵を描くための道具とスティックのり。色鉛筆とデッサン用の鉛筆、シャープペンシル、筆ペン、消しゴム。
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ー 1番好きな文房具は何ですか?
14×11インチのスケッチブック。かれこれ20年以上使っています。
スケッチブックは私にとって、重要な創造のためのスペースです。これだけのサイズがあれば、思考が大きく広がります。
Ryan Fenchel (ライアン・フェンチェル)
LA在住の画家。LAを拠点に活動している。
彼の作品は、the Landing、Haw Contemporary、Tew Galleryで見ることが出来ます。
Instagram:@fenchill