文具メーカーとして、私たちはユーザーの皆さんが文房具やハイタイドの商品をどのように活用されているかにとても興味があります。連載「WORKING HANDS」では、“仕事“やその先の現場にフォーカス。HIGHTIDEと縁のある方々の文房具に対するこだわりや使い方について紹介していきます。
第4回目となる今回は、LAを拠点にグラフィックデザイナー、アートディレクターとして活躍するKatsuo Design(カツヲ・デザイン)にChinatownにある彼のスタジオを訪れてお話を伺いました。
ー〈penco〉のブラシライターを何に使っていますか?このブラシライターの好きなところは何ですか?
線を描く時にとても滑らかに感じるので、このペンが好きです。1番気に入っているのは、予想外の太い線や細い線を簡単につくれるところです。
ー 現代のテクノロジー社会において、自分の手でものを作るという事は、あなたにとってどんな意味がありますか?
昔はみんながポストカードを書いて、送りあっていました。メールやチャットはすぐにコミュニケーションが取れるので便利ですが、私は人の手書きの文字を見るのが大好きでした。手書きの文字にはそれぞれの個性があります。 絵を描くことも同じようなものです。主題が何であれ、私は人間のぬくもりを感じることが大好きです。アートの素晴らしいところは、作品には目に見えない感情が込められているところです。
ー 鉛筆とシャープペン、どちらを使いますか?
どちらも大好きです。文字を書いたり、スケッチをする時には、鉛筆の方が好きです。芯の先が丸い方がスムーズに流れますからね。 シャープペンも使います。シャープペンはデザイン性に優れたものがたくさんありますよね。特に〈rOtring〉はインダストリアルな見た目が気に入っています。
ー ペンケースの中には何が入っていますか?
〈penco〉のブラシライター、鉛筆、〈sharpie〉の黒と赤、消しゴム、定規、リップクリーム、小さなペーパークリップ、USBメモリ、万年筆…お決まりのアイテムです。家では琺瑯のトレイがあって、そこに全部放り込んでます。ハハ。
ー 1番好きな文房具は何ですか?
とても高価でスペシャルなのでほとんど使えないけど、手作業で作られた〈Emilio Braga〉のノート!とても素敵です。まるで芸術品のような仕上がりで、すごく気に入っています。 それと高品質な万年筆も大好きです。特にペン先が太めのもの。時々、ペンの流れに乗って、アートやデザインのアイデアが次々と生まれてきます。
Katsuo Design(カツヲ・デザイン)
CORNERSHOP BROOKLYN NYのロゴや、HIGHTIDE USAにて開催されたNepenthes New YorkとのPOP-UPのフライヤーやアパレルアイテムのデザインを手掛ける。
Instagram:@katsuodesign