文具メーカーとして、私たちはユーザーの皆さんが文房具やハイタイドの商品をどのように活用されているかにとても興味があります。連載「WORKING HANDS」では、“仕事“やその先の現場にフォーカス。HIGHTIDEと縁のある方々の文房具に対するこだわりや使い方について紹介していきます。
第6回目となる今回は、LAを拠点に活躍するアーティスト、Vanesa Zendejas(ヴァネッサ・ゼンデハス)にEagle Rock地区にある彼女のスタジオを訪れて、彼女の3歳の息子Aadi(アーディ)くんも一緒にお話を伺いました。
ー 〈ITO BINDERY〉のドローイングパッド、〈LIFE〉のマージンノート、〈三菱鉛筆〉の色鉛筆。今回ご紹介いただくこれらの文具を何に使われていますか?また、どんなところが好きですか?
ドローイングパッドと色鉛筆の相性は抜群です。クラフト紙に色鉛筆で描くとよく映えます。美術学校時代、学校で無料で手に入るクラフト紙をよく使っていたので、白紙は必ずしも「空っぽ」ではないという感覚がそこで身についたように思います。息子と一緒にこの紙に絵を描くのが大好きです。
それからマージンノート。メモを取ったり、計画を立てたり、予算を考える時には必ず方眼紙を使います。枠組みがあることで、実際の空間の中で考えることができるんです。
ー 現代のテクノロジー社会において、自分の手でものを作るということは、あなたにとってどんな意味がありますか?
自分の手でものを作ることは、私の脳の重要な部分を働かせてくれます。この満足感は、物を作ったり、絵を描いたり、何かを組み立てたり、ハイキングしたり、自転車に乗ったり、掃除したりすることでしか得られません。体を動かさないと、何か物足りない気がします。おそらくそうやって周りの世界との関係を築いてきたんだと思います。そうすることで、スマートフォンを見下ろすのとは対照的に、いつも顔を上げ、周りを観察することができるんです。
ー 鉛筆とシャープペン、どちらを使いますか?
シャープペン。線の太さが一定なので。
ー ペンケースの中には何が入っていますか?文房具はどのように保管していますか?
フェルトペン、筆ペン、プラスチック製万年筆など、様々な色のペンがたくさん入っています。紙は平らなプラスチックの箱に入れて保管することが多いです。紙をきれいに保つことが出来るので。砂漠地帯では、埃から何でも守らないといけません。
ー 1番好きな文房具は何ですか?
伝統的な手漉き和紙。ホットプレス紙全般。
Vanesa Zendejas(ヴァネッサ・ゼンデハス)
LAを拠点に活動するアーティスト。彼女は最近、高地の砂漠地帯からロサンゼルスへ戻り、制作活動を行なっている。時には息子のAadiと一緒に作品を作ることも。
Instagram:@vzseez