文具メーカーとして、私たちはユーザーの皆さんが文房具やハイタイドの商品をどのように活用されているかにとても興味があります。連載「WORKING HANDS」では、“仕事“やその先の現場にフォーカス。HIGHTIDEと縁のある方々の文房具に対するこだわりや使い方について紹介していきます。
第7回目となる今回は、LAを拠点とするデザイナー、Nancy Wu(ナンシー・ウー)にMt. Washington地区にある彼女の自宅を訪れてお話を伺いました。
※こちらの記事は2023年2月に取材・執筆された内容を元に再編集しています。
ー〈SIKIGU〉のPAD NOTEと〈ポスカ〉のマーカー、これらのどんなところが好きですか?
PAD NOTEは、A4のサイズと無線綴じなところが気に入っています。とてもエレガントなノートです!〈ポスカ〉のマーカーは、インクが乾くと不透明な絵の具のような質感が出るところが好きです。ペン先が太いおかげで、躊躇なく自信を持って描くことが出来ます。
ー現代のテクノロジー社会において、自分の手でものを作るということは、あなたにとってどんな意味がありますか?
手でものを作ることで、私は気持ちがとても落ち着きます。同時に、すべてのものがすぐに手に入るわけではないということを思い出させてくれます。ちょっとしたカードを作ったり、心を込めてプレゼントを包んだり、友人のために簡単な食事を作ったりするプロセスがとても楽しいです。私にとって手でものを作ることは、メールやテキストメッセージでは替えがきかない、一種の愛情表現です。
ー鉛筆とシャープペン、どちらを使いますか?
鉛筆です。筆圧の強弱によって線の太さが変わる感覚が好きです。それに鉛筆を削る作業も。とても気持ち良いですね。
ーペンケースの中には何が入っていますか?文房具はどのように保管していますか?
ペンや鉛筆を入れるのに、友人の瀧川かずみさんが作った小さなワックスキャンバスのトートバッグを使っています。このサイズ感が道具を手に取るときにワクワクさせてくれるんです。また、〈Building Block〉のbrick dopplerを使って、ポストイットやカッターナイフ、メジャー、小銭などのちょっとした小物や、雑多な文房具を収納しています。
ー1番好きな文房具は何ですか?
シンプルなものが好きなので、HBの鉛筆と普通の紙があれば最高に幸せです。
Nancy Wu(ナンシー・ウー)
LAを拠点に活動するデザイナー。姉妹で〈Building Block〉というデザインスタジオを立ち上げ、生活を彩る実用的、かつシャープなアクセサリーやオブジェを制作している。オフには愛犬の世話やガーデニングを楽しんでいる。
*2024年11月現在、Building Blockは12年続けたデザインスタジオを一旦休止している。Building Blockのサイトには今までのデザイン・アーカイブがあり、次の新しいチャプターへ進む彼女たちに乞うご期待。