好きなモノはどうして好きなのか。
暮らしのなかでつい選んでしまう道具、着てしまう服、
いつも聴いている音楽、いつのまにか手に取っている食べもの。
人はどうでもいいかもしれないけど、どうでもよくない。
どうにもささいなことだけど、どうしようもなく気になる。
そんな自分だけの「好き」が詰まった、いくつかのストーリー。
好きなモノはどうして好きなのか。
ハイタイドは、よくわからないこの「好き」の理由と
ものづくりを通して向き合っている気がします。
西山勲さん撮り下ろしの美しい写真と、山村光春さん書き下ろしによる
ショートストーリーとともに、わたしたちなりに探求してみました。
PROFILE
山村 光春 | 文
1970年生まれ。東京と福岡を拠点に活動する編集者。雑誌「オリーブ」のライターを経て、広告や書籍、各メディアなどの編集と執筆を手がけるBOOKLUCKを立ち上げる。編著書は「MAKING TRUCK 家具をつくる、店をつくる。そんな毎日」「眺めのいいカフェ」(アスペクト)、「MY STANDARD 大人の自分定番」(主婦と生活社)、「おうちで作れる カフェのお菓子」(世界文化社)など多数。また編集とライティングのオンライン講座「やさしい編集室」を運営、京都芸術大学の講師を務める。またリフレクソロジーのユニット「FOOTLIGHT&GO.」としても活動中。
西山勲 | 写真
1977年生まれ。鎌倉・福岡を拠点に活動する写真家。2013年に世界のアーティストの日常をドキュメントするビジュアル誌『Studio Journal knock』を創刊。旅をしながら世界各地のアーティストを取材し、編集・制作・発行まで旅先で行うスタイルで、これまで7タイトルを発行。主な仕事として、雑誌「TRANSIT」の撮影・執筆、映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」(2017)、ドキュメンタリー「人と仕事」(2021)、NHKスペシャルドラマ「海の見える理髪店」(2022)のスチール撮影。2021年に初の写真集『Secret Rituals』を出版。